伝統芸能 その他もろもろ

伝統芸能の公演やお稽古に関すること。舞台の感想など。

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狂言『延命袋』 能『玉井』 国立能楽堂定例公演

国立能楽堂の定例公演にいってきました。
能・狂言ともに初めてみる曲で楽しみにしていました。

『延命袋』 シテ 茂山正邦 アド 茂山逸平 アド 茂山千三郎

口うるさい妻(千三郎)を気に入らない主人(正邦)は、妻が里帰りしたのを幸いに、家来の太郎冠者(逸平)に離縁状を届けてくるよう命じます。
太郎冠者は妻の気の強さをよく知っているので
 「それでは私がただではすみません」
といって固辞します。
主人は刀で太郎冠者を脅しつけ、無理に承知させてしまいます。

しぶしぶ離縁状を持たされた太郎冠者は、妻に手紙をわたすなり、読むのもまたずに帰ろうとします。
妻は離縁状などとは露知らず
  「いま読んで返事を書くから待っているように」
と、太郎冠者を引き止めます。
夫からの手紙を喜んで開くと、なんとそれは離縁状。怒り狂った妻は手紙を破り、夫のところへ談判に行くと言い出します。

夫の屋敷へ駆けつけた妻は、夫に向かって「離縁するなら、しるしの品をよこせ」と詰め寄ります。
夫は「そんなことは簡単なこと。なにがほしいのか?」とたずねます。
妻は部屋の鴨居のほうを指差して「あれがほしい、あれがほしい」といいます。
夫は妻が何をさしているのかわからず、「どれだ、どれだ?」と辺りを見回します。
妻はその隙に、持ってきた袋を広げて夫の頭にすっぽりとかぶせてしまします。
騒ぐ夫を妻は屋敷の外へと引っ張りだしていきました。

「延命袋」という曲名がなんともいえませんねぇ。


『玉井』 シテ 坂井音重 ツレ 坂井音雅・坂井音隆・坂井音晴
     ワキ 宝生閑
     オモテアイ 山本東次郎 アイ・山本泰太郎 ほか4人
     笛 松田弘之 小鼓 鵜澤洋太郎 大鼓 柿原崇志 太鼓 小寺左七

今回は「貝尽」という小書きがつきました。アイ狂言に貝の精がたくさん登場し、杯を酌み交わし舞を舞います。
山本東次郎さんが立ったままでアイ語りをするのですが、微塵も揺らぐことがなく、個人的には感動ものでした。

ワキは「彦火々出見尊」という神様です。海幸彦山幸彦の神話に登場する、釣り針をなくしてしまう方です。
神ですので、能のワキにポピュラーな「旅僧」などとは格が違います。宝生閑さんは、格式高く、それでいて重々しくなりすぎないように演じられていたと思います。

シテは前場は「豊玉姫」、後場は「竜王」となります。坂井音重さんは、どっしりと演じられていました。
後場の竜王は年経た雰囲気で役柄にピッタリ。
二人の天女の舞の華やかさと対象をなして力強かったです。
また衣装も見事でした!

囃子は、あれもこれもという感じで、てんこ盛りでした。
私は詳しくないので書けませんが、囃子の好きな方にはたまらない曲ではないでしょうか?

『玉井』の作者、観世小次郎信光は世阿弥の甥の音阿弥の末っ子。
信光の作品は世阿弥の作品に比べて、登場人物や作り物が多く、全体に華やかな曲が多いらしいですね。
『玉井』はまさに信光らしい曲といったところでしょう。
少々上演時間が長いですが、見どころも多く、もっと上演機会が増えるといい曲だと思います。

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テーマ:能楽 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2010/07/15(木) 11:15:49|
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